top of page
  • 執筆者の写真陵亮 伊藤

【骨盤と呼吸】


こんにちは(^^♪整体×ヨガのプライベート隠れ家サロン【Refresh Labo R.I.T.】整体師の伊藤です(^^)/ 今回は少しマニアックな内容ですが、【骨盤と呼吸】について紹介していこうと思います!

【骨盤と呼吸】


骨盤と呼吸。。。あまり直接つながりのあるイメージは少ないかと思いますが実はとても密接な関係にあります。 どういうことか?と言いますと、 骨盤内の、特に【仙骨】の動きによって、 呼吸をするのに欠かせない【横隔膜】の動きが変わるのです・・・!

仙骨(仙腸関節)の動き


骨盤は、逆三角形な形をした「仙骨」と、仙骨を両側から挟み込む「寛骨」で出来ています。 この「仙骨」と、寛骨の中の「腸骨」という部分の繋ぎ目の部分を 「仙腸関節」といいます。

「関節」といいますが、ほぼ動きはなく、0.50~4ミリ程度の小さな動きしかしません。

ひと昔前は「仙腸関節は不動関節!」という人もいたくらい。。 ほんとにわずかな動きなんですね・・! ここまで動きが少ないのは、仙骨の上には背骨が積み重なって上半身が乗っかっていますので そんなにグラグラしておくわけにはいかないんですね。。 靭帯でガッツリと固定がなされ、動きづらくなっています。 基本的に動きづらい部分ですが、年齢によっても可動性が違うようです。 胎児~10歳ころまでは可動性は大きく 年齢とともに徐々に関節面の繊維化と癒着が進行し、固定がされていく。。

人によっては、完全に骨化してしまうこともあるそうです・・!

仙骨の運動


わずかな動きではありますが、運動時や姿勢によって仙腸関節は動きを持ちます。 仙骨の動きは、大きく2種類。「前屈」と「後屈」の動きになります。

仙骨が前屈 → 「ニューテーション」(うなずき運動) 仙骨が後屈 → 「カウンターニューテーション」(起き上がり運動)

ニューテーションの場合ですと、仙骨が前屈するのに対して、寛骨は後方へ傾いていきます。 このように「仙骨」と「寛骨」でバランスを取り合うのですが、 このニューテーションの場合は、仙腸関節を補強する靭帯の張力が強まり、 骨格的に非常に安定した体勢になります。

このような骨盤の位置を「骨盤の締まり」というように表現することがあります。 カウンターニューテーションの場合ですと、関節構造でいうと”不安定”になり、そこをカバーするために筋肉や筋膜をフル活用して支える形になります。

ニューテーションを「骨盤の締まり」というのに対して相反的に「骨盤の開き」というように表現することもあるようです。。

呼吸との関連


上述の「仙骨の動き」と呼吸の関連をみていくと、 ニューテーション時は、 腰椎に伸展の作用をもたらします。

すると、横隔膜の腰椎部である”右脚”と”左脚”が下方に引き伸ばされる形となり、 横隔膜全体が下方へ牽引されるような形となります。

そうなることで、胸腔内は陰圧が高まり、肺に空気を取り込みやすくなります。 また、横隔膜が下方へ下がることで、腹圧は高まり、肋骨も引き上げられる動きとなり、胸郭は広がりやすくなります。 カウンターニューテーションの場合では、 仙腸関節周りの靭帯は緩まり、【腸腰筋】も緩まる位置となります。

腸腰筋は、横隔膜との筋・筋膜の連結をもっていますので、 横隔膜も一緒に弛緩していきます。


このように、ニューテーションとカウンターニューテーションによって 横隔膜の動きがサポートされ、呼吸の機能にも繋がっている、というわけですね! これらは、自分の意識で何とか変えていこうとしてもなかなか難しいですが。。 例えば、ヨガの「キャットカウ」(猫のポーズ)の動きで 仙骨~脊柱への意識と、呼吸に意識を向けると、イメージがしやすいかと思います! また、姿勢の観点でいうと、ニューテーション時のほうが骨格・靭帯で支える分安定している、とも言えてきますが 人間は、ずっとじーっとしてるわけはなくて、動き回りますので、 カウンターニューテーションの動きも必要になってきます。

例えば、この仙骨の動きを、片足ずつで捉えて考えてみると、 歩いているとき、軸足側はニューテーション。

浮いている側の足はカウンターローテーション。というように言えてきます。

片方だけではなく、両方の動きがなければ、どこかしらに負担がかかってしまい 腰痛や不良姿勢のクセにつながってしまいます。。



例えば、ニューテーションの状態に寄りすぎている状態だと 「スウェイバック」と呼ばれるような不良姿勢になってしまいます。。 上の写真を見て、「思い当たるかも・・」という方は要注意です!


この姿勢が続くと、見た目にもキレイな姿勢ではありませんし、 腰痛になりやすく、呼吸も浅くなってイライラ。。お肌もたるんでくる。。 など、良いことはひとつもありません。。 気をつけていきましょう!!

次回の「健康情報」シリーズは、 この「スウェイバック」についても詳しくまとめていこうと思います!

気になる方は是非チェックしておいてください!お楽しみに(^-^) 最後までご覧いただきありがとうございました!

bottom of page